19.感謝の器は幸せの器



竹田和平さんという人をご存知でしょうか。「タマゴボーロ」のお菓子で知られる竹田製菓の会長で、100社以上の上場企業の大株主、というすごい経歴を持つ人です。所有株式の時価総額は100億円以上になったこともあり、和製ウォーレン・バフェットとも呼ばれていました。その人について書かれた「日本一の大投資家から教わった人生でもっとも大切なこと」(本田晃一著)に興味深いエピソードがありました。






和平さんがうどん屋さんで、おにぎりを頼んだ時の話です。

「おにぎり一つ」というと、

「すみません、それはもう売り切れました」

と言われてしまいました。

私だったらなあんだ、とガッカリすると思うのですが、和平さんは違います。

「そりゃ、おめでとう!」と言ったのです。

え?という感じですよね。

「売り切れってことは満員御礼でめでたいことがねぇ。めでたいから、おめでとうよねぇ」

と言うそうなのです。

そして、うどん屋さんを出る時も「美味しかったよ、ありがとうね!」と店員さんに言うばかりか厨房にまで入って(笑)「いや~美味しかったよ!ありがとうね!ありがとう!」と言って回るらしいのです。

するとうどん屋さんを出る頃には、店中のスタッフが全員でてきて、お辞儀をして見送られるというすごい事態になるそうです(笑)

    

ここですごいのは、和平さんは心からそれを喜んで、そして感謝しているということです。

周りの幸せ(おにぎりが完売した)を心から喜び、美味しいご飯(うどん)を食べることができたことに心から感謝していて、それが溢れてしまって厨房にまで伝えに行ってしまうのです。

これを見た著者はこう思ったそうです。「どんなに小さなことにも喜んで感謝してる和平さんと、小さなことにも文句を言う人と、どちらが幸せかなあ・・・」と。


  




私も本当にそうだと思いました。

つまり幸せそうな人は、条件がそろっているから幸せそうなのではなく、どんな小さなことにも幸せを感じ感謝しているから幸せなのです。



その証拠に、どんなに恵まれているように見える人でも、不幸せな人はたくさんいます。たとえば名声も富もあるような芸能人が不祥事を起こしたりするのも、不幸せな気持ちがあったからなはずです。

一方で、一見普通の人でも、大きな幸せの中で生きている人は沢山います。

私の子どもの頃を思い出してみてもそうです。お金だって自分で持っていないし、お酒だって飲めないし、今よりできることはずっと少ないのに、毎日が満たされて幸せな気持ちでした。それは、イチョウの葉っぱを見つけて喜んだり、おやつが今日はある!と嬉しくなったり、どんな小さなことにも喜んで感謝していたからだと思います。


 

もちろん大人になった私たちはできることが増えやりたいことも沢山あります。だからこそもっともっとと、色んな望みをもつわけです。(それは決して悪いことではありません)





ですが、幸せの基本とは、どのくらい望んだものを手にしていくかではなく、「自分がいかに小さな幸せを見つけ、喜び、感謝できるか」なのだと思います。





その状態は、望みが叶っていようとも、叶っていなくても、そうなることができるのです(そして望みが叶うことは、それに付け加えられるボーナスのようなもので、素敵なことですが、一時的なものです)。






ですから、どのくらい感謝をできるかということは、どのくらい幸せを感じることができるかと、イコールになると私は思います。






つまり、感謝の器=幸せの器だということです。

どんなに大きな幸せが訪れても、感謝しなければ、幸せを感じることはできません。

様々なことに感謝できる器を持つことが、人生でどれだけ幸せを感じることができるかに直結するのです。





今日のまとめ

感謝こそが幸せ

 


今日も楽しい1日となりますように!☆


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