20.生きていることに感謝する
あるとき私は、カンボジアのドキュメンタリー映画を見ました。
その映画の中で、カンボジアの若いお母さんのインタビューがありました。
おしゃれもあんまりできていなくて、背景も古い家で、質素なものです。一見、大変そうだな、と思ってしまいます。
しかし、そのお母さんは、小さい赤ちゃんを抱っこしながら、輝く笑顔でこう言うのです。
「戦争のない今は、本当に幸せです」
画面には、本当にそのお母さんの幸せがにじみ出ていて、その言葉は本心で、そして確かに大きな幸せを感じているのだということがしっかりと伝わってきました。
(カンボジアでは、つい20年ほど前まで、内戦が続いていました。それはひどい内戦で、国民同士が戦い合うそれはそれは大変な内戦でした。やっと今内戦は終わり、国は復興をしている最中です。)
「戦争のない今は、本当に幸せ・・・」私はハッとしました。
日本は戦争がなくて、だからそれが私にとっては当り前になっていて、幸せだなんて感じたことはなかったのです。
でも、きっと今も戦争があっている国に住んでいる人からしたら、今、私が日本に住んでいるということそれ自体が、「うらやましい!なんて恵まれているんだ」と思うでしょう。
そう考えると、日本中の人々はすでに幸せなのですよね。
そして例外なく、あのカンボジアのお母さんから見れば、あなたも幸せなのです。
人はいつも「ない」ものに目がいきがちです。もちろん私もです。
しかし、何かがないから不幸せ・・と思っていたら大間違いだと思います。
「ある」ものに目を向ければそれはいくらでもあって、そこから幸せを感じることはできるのです。
ただ、そのことがどれくらい有難いことなのかに気が付くことができるかどうかなのです。
たとえば、2011年の東日本大震災で亡くなった沢山の人たちからすれば、今生きているあなたのことがどれだけうらやましいことでしょうか。
生きていること、または今当り前だと思っていること・・・それ自体が実はこの上なく幸せなことで、感謝できることなのです。
感謝できることは、いくらでも溢れているのです。
必要なのは、感謝を感じる姿勢なのです。
今日のまとめ
どの瞬間も、感謝することができる。
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